台湾の街-段差多い
台湾の街は歩く時は気をつけて
このページは台湾の街を歩く時は気をつけて ~ 歩道の段差 から抜粋しました。
   
  1. 歩道(軒下通路)の段差に注意
  2. 実は、この通路は「歩道」ではない。
  3. 歩道は、ちゃんと平になっていた。
  4. 歩道は歩く人が少ないのは
   

何かと言うと、建物の入り口の高さが建物ごとに違うんです。
歩道も建物の入り口がに合わせて50cmくらい高くなっていたりします。

日本だったら、ずっと歩道は同じ高さになっていると思います。
でも台湾だと、「高い➔低い➔高い」と30cmくらいの段差があるのは珍しくありません。

最近は、この段差をセメントで埋めてスロープにしていますが、以前は階段そのままになっていました。お年寄りを連れて旅行に行く方などは、十分に気をつけてあげてください。

先に「歩道も建物の入り口がに合わせて・・・」と書きましたが、実はここは歩道ではないんです。
この通路は、建物の敷地で「私有地」です。

隣の建物と入り口の高さが違うのは、なんでも「風水」か何かの考え方で、隣より低いと隣から悪い運気が流れ込んで来るのでということらしいです。

通行人のことを考えないのか?とも思いますが、なんせ私有地なもので・・・。
というわけで、こんな風にに敷地内に目一杯に商品を出したり(床がタイルの部分は敷地内です。)

食堂の前では、テーブルと椅子を出したりして歩行者が通れなくなっていたりします。
(これは、半分は敷地から歩道にはみ出しているかも知れません。)

上の方で、通路が「高い➔低い➔高い」と段差がある例を紹介しましたが、次の写真はそれを歩道側からみたものです。

なんと、歩道側は常識通り平らになっています( 当たり前)。
台湾では一般的な道路の側道は駐車スペースになっているため、人が歩く歩道は道路とは別に設けられています。
ところが、歩道として作られた人が歩くスペースは、常にバイクの駐車スペースとなってしまっています。
バイクが移動手段として普及している台湾では、バイクの駐車スペースが足りていない状況で、どこへ行ってもバイクが溢れ返っています。

≫≫ 台湾でバイクが多い理由|原付スクーターは交通手段として不可欠
そのため、本来は歩道として作られているスペースはバイクの駐車スペースに置き換えられてしまっているというのが台湾事情です。
その事情を伝えた上で、それでは台湾ではどこを歩くのかと言うことですが、台湾では建物の一階部分の一部は必ず人が歩くスペースを作っておかなければならないという建築関連法で決められているとのこと。
この建物の一階部分の通路は、軒下歩道、ピロティ、騎楼、亭仔脚などといろいろな呼び方があるようですが、このスペースが一般的に人が歩く通路として利用されています。
そして、この通路は実際には建物所有者の人に所有権があるため、それぞれの建物ごとに地面(路面)が異なります。
つまり、路面を高くしたり低くしたり、コンクリート敷きにしたり、石畳にしたり、ウッドデッキ式にしたりと…、その結果、路面は統一感がないため、道路を歩くようには歩けないのです。
高さはそれぞれの建物ごとに変わることも多く、例えて言えば、5メートルごとに路面が高くなったり低くなったり、路面が平らなところがあったり、凸凹のところがあったり…
何が伝えたいかというと、このような軒下歩道を歩く時には歩きにくいこと極まりないということになります。
感覚的には、お年寄りの人が杖を持たずに、上を向いて歩くとどうなるかを考えると、何が起こるかわかりますよね。
歩く時に真っ直ぐ前だけ見て歩くと、かなりの確率で段差や凸凹に足をとられて転倒します。実際に、転倒している人を何度も見てきました。

台湾の通りで、よく見ていると気づくと思いますが、建物の軒下を歩く人の方が歩道を歩く人よりも多いんです。もちろん昼間は軒下の方が日よけになるからというのもありますが。

昔、台湾に駐在したばかりの頃に、台風が接近して来て会社が休みになったことがあります。
台風等で風速がある程度以上になると「不上班(プゥシャンパン)」といって、市政府が職員に自宅待機命令を出します。民間もこれにならって、社員は自宅待機します。

 2023年9月1日に高雄市にいたとき台風11号がきていたのでMRT美麗の駅は係員がだれもいなくて
駅の改札がユウユウカードが効かなくなり困りました。改札から出られなくなりました。
日本なら危機に備えて職員の誰かは待機していますが、誰もいなかったのです。いっそのこと乗り越えることも考えました。

この命令は、前の晩の午後10時頃にテレビで字幕で流されます。
”〇〇市は「不上課(プゥシャンクゥ学生自宅待機)」、△△市は「不上課、不上班」・・・”のように字幕が流れます。

不上課、不上班は一度テレビで流されると、翌日に台風の進路がそれて、天気が回復していても取り消されることはありません。「ラッキー」という感じです。

段差