金堂

大阪の聖徳太子が建立した四天王寺の中心伽藍内の金堂。聖徳太子の本地仏の救世観世音菩薩(クゼカンゼオンボサツ)を祀ってあります。ちなみに「救世観音」は平安時代に法華経信仰から広まった名前。
毎日11時から舎利出しの法義が行われます。お坊さんが舎利を参拝した希望者の頭にのっけてくれます。乗っけてもらうとどうなるかっていうと「仏縁」が結ばれます。仏縁ってのは、まぁ、ざっくり言うと「なんかいいことある有難いご縁」ってことです。
ちなみに舎利というのはお釈迦様の骨のことです。遺骨です。仏教では「霊」の概念はありません。死んだら生まれ変わる「輪廻」だからです。死んで49日後には別の何かに生まれ変わるもので、骨はただの骨であって、それ以上の意味はありません。ところがお釈迦様の骨だけは特別視します。まぁ、そこらへんのことは細かく言っちゃいけないんでしょうね。