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更新:2020年1月21日

高山植物について

かって地球上に4回にわたる氷河期(100万年前から1万年前)が訪れ、寒冷気の植物は各地で南下し繁殖しました。しかし、気候が温暖になってくると南方からの植物が再び北へ追いやられました。この時一部の植物は北上せず、高山に移動し、寒冷な高山帯で生き残りました。これが今日の高山植物となったのです。気候条件が激変する高山は強風で紫外線も強いうえ水分や養分も乏しく、植物の生育環境としてはとても厳しい場所です。しかし高山植物は、環境に適応した形態や機能を持ち、その花も短い生育期間のために開花時期がほぼ一致し、一斉に花を咲かせます。いわゆる「お花畑」です。 
現地の看板より




2009年6月17日撮影
六甲高山植物園東入口 ニッコウキスゲ
エーデルワイス チングルマ
     
 ヒメヤツキソウ   青いケシ 
     
タカネナデシコ    イブキトラノオ 
     
 オオナルコユリ   コマクサ 
2012年4月12日撮影


ザゼンソウ 右手前はワサビ
仏像の光背に似た花弁の重なり僧侶が座禅を組む姿に見えることが、名前の由来とされる。また花を達磨大師の座禅する姿に見立てて、達磨草(ダルマソウ)とも呼ぶ。冷帯及び温帯山岳地の湿地に生育し、開花期は1月下旬から3月中旬。開花する際に肉穂花序(にくすいかじょ)で発熱が起こり約25℃まで上昇する。そのため周囲の氷雪を溶かし、いち早く顔を出すことで、この時期に数の少ない昆虫を独占し、受粉の確立を上げている。開花後に大型の葉を成長させる。
福寿草;キンポウゲ科の多年草
元日草(がんじつそう)朔日草(ついたちそう)とも呼ばれる。毒草;花ことばは幸福;長寿
バイカオウレン(梅花黄連)キンポウゲ科
キクザイチゲ(菊咲一華)
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草キクザキ
イチリンソウ(菊咲一輪草)とも呼ばれる
キクに似た花を一輪つけるからこの名がついた。
キクザキイチゲ(白い花)
オオミスミソウ(大三角草)
キンポウゲ科ミスミソウ属:多年草:雪割草の1種
葉が尖っているのでこの名があるといわれている
ユキワリイチゲ
「雪割」は雪解けと同時に姿を表して花を咲かせることを意味するそうです。必ずしも実績とは一致しませんが
何となくロマンチック響きのある名前ですね
2016年3月27日に春の花を見に現地へいった。

カタクリの花 福寿草
オチフジ 時期がたてば右のような花が咲きます
和歌山県高野山最初に発見され、その後西播磨で発見
された非常に希な植物であり、1992年金出地ダム水没
予定地大規模な群生地がみつかり移植や増殖の対策がとたれました。今では地球上でこの鞍居地区にしか生息しない
世界固有種といわれています。5月のフジの花が咲く
頃にあわせて地上間際に花を咲かせるためオチ(落ち)フジ
と名づけられました。その葉は園芸植物のユリウスにそっくりで、赤紫の班でふちどられて、カメムシそっくりのにおいのある不思議なはな花です。
     
 雪割一華(ゆきわりいちげ)左は六甲高山植物園のもの
「雪割」とは早春植物を意味し「一華」は一茎に一輪の花を咲かせるという意味である。ユキワリイチゲ本州西部から九州に分布する多年草。丘陵地帯の山際、道の側などに生息する。秋に葉を出し、3月に花を開いて初夏には地上部は枯れる。早春植物の1つであり、葉を展開している秋から春の期間に光を得ることができる立地に生育している。
地下茎があり、群生する。根生葉は三烈し、紫色を帯びた濃い緑色で班がある。裏面は濃紫色3月に花茎を出し、茎葉は3枚が輪生する。花は薄く紫色を帯びている。花遍のように見えるのは顎片とのことで、花弁はないことになる。
  
     
 ヒメカンアオイ
カンアオイ属とはウマノスズクサ目うまのスズクサ属する研究者によっては5つの属に細分化されることもある。
寒葵は葉が葵ににており、冬季でもかれない。
常緑多年草であることから名付けられたが、一部の種は冬に落葉する。  
     
 ミヤマカタバミ
左は3/27に六甲高山植物園で観察できたもの。右は図鑑からのもの。ミヤマカタバミは東北地方南部から中国地方・四国・中部 ヒマラヤに分布する多年草。暖温帯上部から冷温帯の落葉広葉樹林や杉植林地などの林床に生育する。地下茎から長い葉柄をだしハート型の小葉を3枚つける。花は葉の展開と同時に3月から4月に咲く。樹木の葉が展開する前に花を咲かせようとするつもりらしい。花茎の先端に1つ咲く花は清楚で直径3から4cm
。花をつけてい株は少なく、更に開いた花にはなかなかお目にかかれない。晴天であっても日光が当たてないと開か夕方には花を閉じてしまう。花の中心部には根元から5つに分かれた花柱があり、周辺には10本の雄しべがある。  
     
ニリンソウ:左は六甲高山植物園のもの、右は図鑑からのもの
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。根茎は地烏(ジウ)と呼ばれ漢方薬として用いられる。
また、若葉は山菜として食用とされ、アイヌ達は冬季の重要な備蓄食料として5月から6月に採集し、利用していた。一方で、有毒植物としてトリカブトの若葉に似ていることから注意が必要である。トリカブトとの確認には
ニリンソウの採集には蕾を確認してからが望ましいとの見解がある。  
     左はヤマトトリカブト
     
    コメバツガザクラ(米葉栂桜)はツツジ科コメバツガザクラ属の常緑小低木 
     
     
ショウジョウバカマ 左は六甲高山植物園のもの ショウジョウバカマはユリ科ショウジョウバカマ属の多年草
北海道から九州までの、やや湿った場所に生える垂直分布が広く、人里近くの田んぼのあぜ道から高山帯の
高層湿原まで生えている。  
     
 セリバオウレン
北海道、本州、四国に分布する毎年花を咲かせる多年草です。山野の針葉樹林下などに固まって自生することが多いです。根茎は古くから胃腸薬などに利用されており、薬用植物としてよく知られています。もともとこの名前は中国名起源で中国で自生するオウレン(以下中国産オウレン)に日本産オウレンが似ているためこの名前で呼ばれるようになりました。
漢字では「黄連」もしくは「黄蓮」の字をあて日本ではこれを訓読みしてオウレンとなりました。ではなぜ中国で「黄連(黄蓮)
の名前が付いたかというと根茎の断面が黄色くて蓮根のように太いから、もしくは根茎が節でつながってみえるからだといわれています。中国産オウレンと日本産オウレンは同属ですが別種の植物です。  

今年は3月19日にオープン予定であるが、2月27日に特別開園があったので参加した。このイベントは3月6日にもある。例年この特別開園は大勢の人が参加するとのこと。本年も駐車場は満杯であった。節分草などはこの時期が一番よいとのことである。座禅草はまだはやい。