ヤナギラン キンコウカ   タテヤマウツボグサ  シモツケソウ
 オニアザミ  ハクサンタイゲキ    


平坦な白馬の山麓から一変、見上げるようにそびえ立つ北アルプス白馬連峰の山々。そんな荒々しくも優美な白馬連峰の主峰のひとつ、唐松岳付近の稜線から延びる水平距離約,標高差約のなだらかな尾根が八方尾根です。
  八方アルペンラインの終点、八方池山荘から標高2,060mの八方池までの約2.5kmは、木道・階段等で整備された トレッキングルート「八方尾根自然研究路」となっており、沿道は特殊な地質がもたらす希少な植物の宝庫です。
春にはユキワリソウやイワカガミ、チングルマやワタスゲ、夏にはニッコウキスゲやミヤマアズマギク、ハッポウウスユキソウやオヤマリンドウなどたくさんの可憐な花々が咲き誇ります。八方独自の希少種を探しながら、”天上の池”八方池を目指しましょう。
八方池の雄大で神秘的な景色は、トレッキングの疲れを一瞬にして吹き飛ばします。






 


   
 柳蘭(ヤナギラン)
細長い葉を柳に、花をランにたとえてこの名がある。英名でファイアー・ ウィード(火の草)というように、山火事や伐採の跡などの裸地にいち早く侵入する パイオニア的植物で、環境の似たスキー場や牧草地などにもよく群落を作る。夏の高原 を代表する ... 
コンコウカ(金光花)
ユリ科の多年草
 

   
 立山靫草(たてやまうつぼぐさ)
茎の高さは25-50cmになり、茎には粗い毛がある。5-10対の葉が無柄またはごく短い葉柄をもって茎に対生する。葉身は狭卵形から広卵形で、葉先は鈍頭またはやや鋭頭で基部はほぼ円形、長さ3-8cm幅1.5-4cmになる。 花期は7-8月。茎の先に短い花穂をつくり、紫色の唇形花が密集する。花冠は2.5-3.2cmになる。

 シモツケソウ(下野草)は、初夏~夏、小さな紅色の四~五弁花を散房花序につける バラ目バラ科シモツケ属の多年草です。
高さは30cmから100cmくらい。葉に長い葉柄があり、茎に互生し、頂小葉は掌状に5から7裂する。茎の上部につく葉柄にある側小葉は目立たないが、下部につく葉柄にある側小葉は1対から3対が目立つ。葉柄の付け根にある托葉は茎を耳状に抱く。花期は6月から8月で、ピンク色の小さな5弁花を散房状につける



   
オニアザミ 
オニアザミの基準産地である「福島・岩代」とは福島県会津地方のことです。実際、福島県会津地方には普通に分布しています。オニアザミの特徴は花の咲く時期に根生葉が生き残っており、花が下向きにうなだれて咲き、総苞がよく粘ることです。日本の高山性アザミの中では分布域が最も広く、岩手県から石川県まで日本海側の山地に分布しています。また、高山だけではなく山麓部にまで分布するため、形態的な変異の幅も広くなっています。
ハクサンタイゲキ
わが国の固有種で、本州の中部地方以北の日本海側に分布してい ます。山地から亜高山帯に生え、高さは50センチほどになります。 狭長楕円形の葉は互生しますが、茎の先の葉は丸くて数枚が輪生し ています。6月から7月ごろ、杯状花序をだし、まばらに花を咲かせ ます。「ノウルシ」や「タカトウダイ」に似ていますが、子房に柄があり 長い毛があることが特徴です。