更新:2015年9月17日



京都薬用植物園には、約1600種類の薬用植物や有用植物が植栽されていて、四季折々に次々と開花します。東京では、ここでしか見られないケシの仲間や、美しい薬用ボタン、かわいらしい山野草の花も見ることができます。
概要 
薬務行政の一つとして、薬用植物を収集・栽培して、園内を一般公開しています。
・ 監視指導用の生薬標本を作成するとともに、薬用植物の基礎的な試験研究や生薬の品質検査を行っています。
・ 薬草教室や薬草観察会を行っています。
・ 薬草の問い合わせにお答えしています。
薬草教室
毎年4月から11月にかけて(計8回)薬草教室を開催している。午前10時から正午まで東京都薬用植物園の屋外集会場で行っている。(当日受付・参加自由。ただし、雨天の場合と11月は研修室で行うため、先着100名になりますのでお早めにお越しください。)

ホームページより 

2015年8月 撮影
   
 センキュウ、セリ科、生薬名(川 芎)、薬用部位(根茎)、
薬効(産後の出血、痔出血、婦人病一般)、多年草、開花時(秋)、採取時期(11月) 
   
 ミソハギ 、科名(ミソハギ)、生薬名(千屈菜)、薬用部位(全草)、薬効(下痢、潰瘍、細菌性赤痢)
 多年草、開花時(8月)、採取時期(夏から秋)茎の断面は四角い。
 茎の断面は四角い。葉は長さ数センチで細長く、対生で交互に直角の方向に出る。
   
 トウキ、科名(セリ科)、生薬名(当帰)、薬用部位(根)、薬効(頭痛、めまい、婦人病)
多年草、開花期(夏)、採取時期(11月) 
   
 ゲンノショウコ、科名(フウロソウ)、生薬名(玄草)、薬用部位(全草)、薬効(下痢止、健胃)
 多年草、開花期(7~8月)、採取時期(花期)
   
 

オオケタデ は大型の1年草であり、高さ2m近くになる。アジア原産の帰化植物であり、元々は薬草として導入されたものが河原などに野化している。よく見られるのは農家の庭先や畑の一隅などであり、花が美しいので栽培されている。薬草としてはポルトガルから入ったとのことで、マムシの毒消しになるのでハデコブラと呼ばれ、オオケタデの別名となっている。マムシの毒を解毒できるかどうかは定かでないが、化膿性の腫れ物や毒虫に刺されたときの民間薬として利用されており、畑の一隅に栽培されていることが多いのも、このためもあるかと思う。別名としては、ハデコブラの他、オオベニタデの呼び名もある。オオケタデは大きくて毛が多いことによる。