コウノトリ

分布
日本、韓国、中国、朝鮮民主主義人民共和国、ロシア南東部[3]

模式標本の産地(基準産地・タイプ産地・模式産地)は横浜市[7]。中華人民共和国北東部・ロシア南東部のアムール川・ウスリー川流域で繁殖し、冬季になると大韓民国、日本、台湾、香港、長江中流域へ南下して越冬する[4][6]。1980年代以降は中華人民共和国での越冬地が西へ移行している傾向があり、主に昌江で越冬する[6]。2000年代以降は中華人民共和国での越冬地でも繁殖が確認されている[4]。日本では冬季にまれに飛来する(冬鳥)[5]。まとまった群れとしては1993年11月に11羽が与那国島に飛来し - 翌1994年3月まで留まった観察例がある[8][9]。日本で繁殖・周年生息する個体群は絶滅した[4][5][6]。

分布域は東アジアに限られる。また、総数も推定2,000~3,000羽と少なく、絶滅の危機にある。中国東北部地域やアムール・ウスリー地方で繁殖し、中国南部で越冬する。渡りの途中に少数が日本を通過することもある。

形態
全長110 - 115センチメートル[5]。翼長58 - 67センチメートル[5]。翼開長195センチメートル[6]。体重3-5キログラム[5]。全身の羽色は白いが、風切羽・大雨覆は黒[4]。0~1歳の幼鳥のみ、中雨覆の一部が黒。翼を閉じていると隠れて見えないが、尾羽は全て白。
オスとメスの区別は外見だけでは判断しにくいのが特徴で、DNA鑑定などで初めて判明する。そのため足などにコウノトリに無害な有色のプラスチックをつけるなどして個体を区別する。
嘴長オス26.1 - 27.3センチメートル[10]。嘴は黒く[5][6]、基部は赤い[4]。眼の周囲は皮膚が赤く裸出する[5]。後肢は赤い[4][6]。他の大多数の鳥類と異なり、爪は鉤爪ではなく少し尖った平爪(扁爪)である。
ウナギを食べようとするコウノトリ (2006年3月3日)

こうのとり
  • 2023年8月12日コウノトリ公園にいきました。