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2015年11月8日

奥須磨公園の地質




奥須磨公園には、横尾山断層とそれに交差する多井畑断層と呼ばれる2つの断層線があります。奥須磨公園の東側の道路は横尾山に沿っていますが、これがある部分横尾山断層に一致します。この横尾山をつくる岩石は、六甲山の花崗岩ですから、六甲山は塩屋からはじまっていえるといえるでしょう。奥須磨公園がその西側にあり、断層線が北東北ー西南西に横切っていて、六甲山の山砂利の影響を受けていますが、地層の露出している場所を見てみると、南口に近い場所では、風化した花崗岩ではなく、白色の凝灰岩であるとこがわかります。この地層は神戸層群と呼ばれ、神戸層群は、砂岩、泥岩、礫岩、凝灰岩でできており、新第三紀中新世に形成されたものだといわれています。奥須磨公園には大小7つの池がありますが、その底には六甲山の山砂利と凝灰岩からの細泥が地底の不透水層をつくっているものと考えられます。2つの断層線がつくる地形は雨水をためやすく、地下水脈も切っていると考えられるため、池の水が安定しているのでしょう。「多井畑」という地名も、湧水の豊かさが連想され、水辺生物相の多様さを暗示します。
( 現地の看板から)
→奥須磨公園は水が豊かであるので昆虫も多くそのため、野鳥も多い。冬はサザンカがきれいです。無料のバーベキュー広場もあるし、春には桜の花がきれいです
奥須磨公園案内図  2009/12/25撮影


   
ホタル・トンボの湿地帯   奥須磨公園の花 山茶花 2009/12/25撮影
   
たくさんの野鳥がきます