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隆国寺(りゅうこくじ)は、兵庫県豊岡市日高町荒川にある曹洞宗の寺院である。関西花の寺二十五カ所6番、近畿楽寺寿観音三十三カ所霊場第4番、宝の寺七福神但馬布袋霊場である。牡丹の寺として知られている。境内では牡丹の他に、椿、山あじさい、沙羅などの花木がみられる。

歴史
隆国寺は、室町時代に山名氏の四天王筆頭である垣屋播磨守隆国の菩提寺として開基されたと伝えられている。実質的な開基ともいわれる垣屋光成は、策彦周良から、1576年(天正4年)に「悦岩」道号記を授かり、その際、策彦周良が中国から持ち帰った牡丹が贈られた。それが、 隆国寺で牡丹が植えられることになった始まりとされる。1623年(元和9年)に阿瀬谷金山より現在地に移された。天保年間の飢饉の時、寺の米蔵で民が救われ、その人々の手により庭園が造られ、牡丹園が再建されたと伝えられる。以来、この寺は、但馬ぼたん寺とよばれるようになり、現在は、牡丹のみならず、椿、山あじさい、沙羅など四季折々の花が植えられている。