瑞宝寺公園

瑞宝寺公園

かって太閤秀吉が、「いくら見ていても飽きない」と褒め称えたことから、「日暮らしの庭」とも呼ばれます。秋には燃えるような鮮やかな彩りが広がる関西屈指の紅葉の名所となります。園内には、太閤秀吉が愛用したといわれる石の碁盤や、京都の伏見城から移築したといわれる旧瑞宝寺の山門(瑞宝寺は1873年に廃寺)のほか、小倉百人一首に選ばれている恋の歌「ありまやまゐなのささ原ふけばいでそよ人をわすれやはする(大弐三位(だいにさんみ))」の歌碑があります。

瑞宝寺公園は1872年に廃寺になった瑞宝寺跡が1951年に神戸市の公園になったものである。瑞宝寺は1604年に当地の大黒屋宗雪が開いた瑞宝庵に緒を発している。宗雪の孫三七郎は宇治黄檗山万福寺に帰依して木庵禅師より寂岩道空を受号。1673年この地に帰山して瑞宝寺開基となりその基礎を確立した。四代を経て文化年間当山の中興となった。黄檗二十五代華頂文秀禅師の代に至って初めて堂塔伽藍すべて完備を見たがその法弟慧定真戒はもっぱら境内の整備に意をそそぎ、とりわけ楓桜の植樹に努めた。今日天下一の紅葉の名勝として暄伝せられる『錦編谷』あるいは『日暮の庭』の雅名はすでにこの慧定の時代から世に知られていたものである。明治以後堂舎のすべては滅び去り、今ある山門は1868年伏見桃山城移設されたもので1976年に一部瓦葺であったものを銅板葺に修復した。
 園内には開基寂岩他歴代の墓碑や豊公遺愛の石の碁盤大古の滝などがあり 毎年紅葉の十一月には豊公を偲ぶ有馬大茶会の野点が催されている。 現地の看板より


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山門


石の碁盤


紅葉の風景


紅葉の風景


紅葉の風景