デュランタ
概要
熱帯性花木。原産地は米国フロリダ州からブラジルにかけての[2]熱帯アメリカ[3]で、北米南部(米国アリゾナ州、カリフォルニア州、テキサス州、フロリダ州、ルイジアナ州)からバミューダ諸島、西インド諸島(キューバ、ケイマン諸島、ジャマイカ、ドミニカ共和国、トリニダード・トバゴ、ハイチ、バハマ、プエルトリコ、ベネズエラ連邦保護領)、中米(エルサルバドル、グアテマラ、コスタリカ、ニカラグア、パナマ、ホンジュラス、メキシコ北西・北東・中央・南西・南東部)、南米(アルゼンチン北東部、ウルグアイ、エクアドル、ガイアナ、コロンビア、スリナム、パラグアイ、ブラジル北東部および中西部、フランス領ギアナ、ベネズエラ、ペルー、ボリビア)にかけて分布する[5]。アフリカではケニアの森林にも見られるが、これは栽培されていたものが逸出して野生化したものである[1]。

デュランタ属は南アメリカを中心におよそ30種が知られる。デュランタの名前は16世紀の植物学者C.デュランテスにちなむ。

分類上は常緑樹だが、日本では通常、秋から冬にかけて低温のため落葉する。観賞用としてタイワンレンギョウの名前でも多く出回っている。日本では6-9月に垂れ下がる花茎に径1cmほどの紫色の花を房状につけるが、暖地では通年咲く。咲き終えると、オレンジ色の果実を多くつける。日本では、特に濃紫色の花びらに白い縁取りが入るタカラヅカが人気品種として多く栽培されている。暖地では生垣などに多く使われる。
特徴
1.8-4.5メートルの常緑低木あるいは常緑高木で、枝には2-14ミリメートルの腋生の棘が見られる[1]。
葉は対生で、時に短果枝に密生し楕円形、基部は楔形、先端は先鋭形か鈍形、葉縁は全縁か円鋸歯状、2-6×1-3センチメートル、無毛である[1]。
花は藤青色か白色、総状花序が頂生し、花冠筒は長さ7-10ミリメートル、裂片は長さ2-6ミリメートルである[1]。

果実は黄色あるいは橙色の核果に円錐状のくちばしがついたもので、直径5-7ミリメートルである[1]。
2023年10月31日 神戸市西区のとある家の庭で咲いていた。
   

デュランタ

神戸市西区の住宅に咲く
デュランタ