更新:2016年2月14日

近江今津の 座禅草群生地

饗庭野(あいばの)の伏流水が創り出した自然の傑作、ザゼンソウの群生地。サトイモ科のこのめずらしい植物は、毎年2月から3月にかけて花を咲かせ、湖西地方に春の訪れを告げてくれます。紫褐色の大きな仏炎苞(ぶつえんほう)を“仏像の光背”に、その中にある黄色い花を“僧侶”に見立て、僧侶が堂の中で座禅を組んでいるように見える姿が名の由来と言われています。これだけ群生している場所は県内でも非常にめずらしく、平成元年8月30日に滋賀県緑地環境保全地域に指定されました。この弘川のザゼンソウ群生地はザゼンソウ
群生地の南限とのことです。
◎自然保護にご協力ください
この弘川(ひろかわ)の群生地は、県の緑地環境保全地域に指定されているため、園路以外のところに立ち入ることは勿論、竹や座禅草、木のツルに至るまで採取することは出来ません。この珍しい座禅草をいつまでも観賞できるようマナーを守って見学してください。
 仏像の光背に似た形の花弁の重なりが僧侶が座禅を組む姿に見えることが、名称の由来とされる。また、花を達磨大師の座禅する姿に見立てて、ダルマソウ(達磨草)とも呼ぶ。
冷帯、および温帯山岳地の湿地に生育し、開花時期は1月下旬から3月中旬。開花する際に肉穂花序(にくすいかじょ)で発熱が起こり約25℃まで上昇する。そのため周囲の氷雪を溶かし、いち早く顔を出すことで、この時期には数の少ない昆虫を独占し、受粉の確率を上げている。開花後に大型の葉を成長させる。
発熱時の悪臭と熱によって花粉を媒介する昆虫(訪花昆虫)であるハエ類をおびき寄せると考えられている。全草に悪臭があることから英語では Skunk Cabbage(スカンクキャベツ)の呼び名がある。
今津市弘川の群生地は地元の説明によると以前からこの地を含めて2か所に昔からあった。それを地元の中学生が理科の研究発表会で取り上げたので有名になったとのことである。


   
大きくなったときの座禅草  近江今津のザゼンソウ群生地で 
2016年2月14日撮影(1月31日ごろにも咲く)
   
座禅草がさいています  係の人が座禅草の中にたちいらないように
見ている 
   
近江今津から小浜行きのバスで7分
のところにザゼンソウの群生地がある。
の 
座禅草に行く人の駐車場の横の水路にも
座禅草が咲いている