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當麻寺

当麻寺(當麻寺、たいまでら)は、奈良県葛城市にある飛鳥時代創建の寺院。法号は「禅林寺」。山号は「二上山」。創建時の本尊は弥勒仏(金堂)であるが、現在信仰の中心となっているのは当麻曼荼羅(本堂)である。宗派は高野山真言宗と浄土宗の並立となっている。開基(創立者)は聖徳太子の異母弟・麻呂古王とされるが、草創については不明な点が多い。西方極楽浄土の様子を表わした「当麻曼荼羅」の信仰と、曼荼羅にまつわる中将姫伝説で知られる古寺である。毎年5月14日に行われる練供養会式(ねりくようえしき)には多くの見物人が集まるが、この行事も当麻曼荼羅と中将姫にかかわるものである。奈良時代 - 平安時代初期建立の2基の三重塔(東塔・西塔)があり、近世以前建立の東西両塔が残る日本唯一の寺としても知られる。新西国11番札所。
2020年5月30日行ったが境内は広い。また門前町がある。奥院も広い。

葛城市観光協会からの案内文
   當麻の名を知らせる名刹で、二上山のこんもりとした樹影を背景に静かなたたずまいを見せています。用明天皇の皇子麻呂子王が推古天皇二十年(612)に河内に建てた万宝蔵院に始まりその後天武天皇白鳳十一年(681)に麻呂子王の孫當麻国見が現在地に移してこの地方の豪族當麻氏の氏寺として整備したと伝えられています。金堂、講堂が南北に一直線に並び金堂の南方両側に東西二つの三重塔が建ちさらに本堂、薬師堂、仁王門などが独特の伽藍配置で建ち並んでいます。特に古代に建立された東西両塔が完備している姿は全国でも當麻
寺だけとして有名です。宗旨としては初め三輪宗を奉じていましたが弘法大師参籠したから真言宗にかわり鎌倉時代には浄土宗の霊場ともなり以後現代まで真言浄土二宗を併立し八ケ寺の塔頭(寺院)よりなる珍しいかたちになっています。また金堂にある弥勒仏像や日本最古の梵鐘をはじめ数多くの貴重な寺宝を今に伝えており国宝・重要文化財に指定されているものも少なくありません。ボタンの名所としても有名で四月中旬より境内にはボタンの花が咲き誇り落ち着いた雰囲気に色をそえています。四月十四日には中将姫ゆかりの練供養が行われ全国から集まった参詣者たちで境内は大変なにぎわいとなります。
平成元年3月 葛城市観光協会

境内図