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花山院菩提寺
菩提寺 (ぼだいじ)は、兵庫県三田市尼寺にある真言宗花山院派の本山の寺院。山号は東光山。本尊は薬師瑠璃光如来。別称は花山院(かざんいん)で、通常は花山院菩提寺と呼ばれる。西国三十三所の番外札所。

本尊真言:おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

ご詠歌:有馬富士ふもとの霧は海に似て 波かときけば小野の松風

花山院菩提寺は、三田市中心部から北方へ約6キロの東光山(標高約421.3m)の南側の標高395m辺りに位置する。
開山とされる法道仙人は、天竺から紫雲に乗って飛来したとされる伝説的な人物である。法道仙人開基伝承をもつ寺院は兵庫県東部地域に集中しており、「インドから紫雲に乗って飛来」云々の真偽は別としても、こうした伝承の元になり、地域の信仰の中心となった人物が実在した可能性は否定できない。
正暦3年(992年)頃、三十三の観音霊場を巡礼した花山法皇が、播磨清水寺に登った際に東方の山上が光り輝くのを見て訪ねて隠棲の地とし、その後晩年に帰京するまでの約14年間を過ごしたとされる。これに因んで元は紫雲山観音寺の名であった当山は東光山と呼ばれるようになったという。


                           花山院菩提寺境内図