ヘッダー
圓教寺
圓教寺(円教寺、えんぎょうじ)は、兵庫県姫路市書写にある天台宗の別格本山の寺院[1]。山号は書寫山(書写山)[2]。本尊は如意輪観世音菩薩。西国三十三所第27番札所[3][4]。宗教法人としての名称は常用漢字体の「円教寺」である。

本尊真言:おん ばだら はんどめい うん

ご詠歌(西国第27番):はるばると登れば書寫の山おろし 松のひびきも御法(みのり)なるらん
西国三十三所のうち最大規模の寺院で書写山(しょしゃざん)に位置し、「西の比叡山」と呼ばれるほど寺格は高く、中世には、比叡山、大山とともに天台宗の三大道場と称された巨刹である[4]。京都から遠い土地にありながら、皇族や貴族の信仰も篤く、訪れる天皇・法皇も多かった。

境内は、仁王門から十妙院にかけての「東谷」、摩尼殿(観音堂)を中心とした「中谷」、3つの堂(三之堂)や奥之院のある「西谷」に区分される[6]。伽藍がある標高371mの書写山は、兵庫県指定の書写山鳥獣保護区(特別保護地区)に指定されている。個人の写真撮影について、圓教寺では「ご自身の目で見えるものは自由にお撮りください」と告知されている。

山内には、姫路藩本多氏の墓所である本多家廟所があり、そこには本多忠刻に仕え殉死した宮本武蔵の養子・宮本三木之助などの墓もある。室町時代の応永5年(1398年)から明治維新まで女人禁制であったため、女性は東坂参道の入口にある女人堂(現・如意輪寺)に札を納めて帰った。


                           円教寺境内図