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成合寺
成相寺(なりあいじ)は、京都府宮津市成相寺にある橋立真言宗の寺院。山号は成相山。本尊は聖観世音菩薩。西国三十三所第28番札所。境内から日本三景のひとつ天橋立が一望できる。
2017年(平成29年)4月、文化庁により、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリー「日本遺産」の「丹後ちりめん回廊」を構成する文化財のひとつに認定された。
本尊真言:おん あろりきゃ そわか
ご詠歌:波の音松のひびきも成相(なりあい)の 風ふきわたす天の橋立
寺伝によれば慶雲元年(704年)、真応上人の開山で文武天皇の勅願寺となったというが、中世以前の寺史は判然としない。

寺は天橋立を一望する鼓ヶ岳(標高569m)の南東山腹の標高328m辺りにあるが、創建時は山のさらに上方に位置し、修験道の道場となっていた。現在地に移ったのは応永7年(1400年)の山崩れ以降である。山号は古くは「世野山」と称し、雪舟の『天橋立図』(京都国立博物館蔵、国宝)には、「世野山成相寺」の書き込みとともに当寺が描かれている。

2007年(平成19年)、高野山真言宗から独立し、橋立真言宗の寺院となった。

成合寺境内図